Blog地球防衛軍

地震や自然災害を中心に皆様の身を守る術や、地震に対する考察などを、、書いていたんですが、最近好き勝手書いてる。すいません

【閲覧注意】史上最悪のビル火災!千日デパート火災に習う火災発生時の逃げ方

地球防衛軍だいすけです。

地元でちょっとした火事があり、火災から逃げるのってどうしたらいいんだろう?

と考え史上最悪の火事の事例を調べてみました。

 

千日デパート火災

 

1972年5月13日

大阪府大阪市南区千日前千日デパート(日本ドリーム観光経営、鉄骨鉄筋コンクリート造、延床面積2万7514.64平方メートル、地下1階、地上7階建、屋上塔屋3階建)で起きたビル火災である。死者118名・負傷者81名にのぼる日本のビル火災史上最悪の火災が発生しました。

 

これについて調べていた時に「千日デパート 心霊」とたくさん出てきましたがそれについては調べていません!(こわいので!!)

 

 

出火から上下の階への延焼

日本初の大型ショッピングセンターでした。

火災が起こったのは夜22時27分ごろで、デパート自体は閉店していましたが、その3階から出火、出火原因は、3階で電気工事をしており、作業員の火の不始末が原因と推定されています。

3階の防火扉が締まっていなかったため階段やエレベーターの空洞から4階 2階に延焼フラッシュオーバー(天井の可燃性素材に発火し一気に広がる)しながら延焼していきました。

 

7階のキャバレーに181名 

デパートの営業は終了していましたが、7階にキャバレーがありその中に従業員、お客様含め181名がいました。

 

その内、死者118名、負傷者81名を出す大惨事となりました。

 

死因の多くは

  • 煙での一酸化炭素中毒
  • 飛び降りでの落下
  • 脱出用救助袋を間違った使い方をしてしまい落下

であり、防災知識の無さから多くの犠牲者が出たと言っていいのではないか。と思います。

 

また救助もはしご車、サルベージシート(救助幕)で助けられたのも53名。

7階から東側のアーケードの屋根に飛び降りて助かった方が2名

階段またはエレベーターなどを使い脱出した方が8名(脱出用救助袋の外側にしがみ付き降下した方5名含む)

 

ちょっと余談ですが。脱出用救助袋はこんな形です。

f:id:KD0618:20190517120318j:image

[引用元:沼津市教育委員会

http://swa.numazu-szo.ed.jp/weblog/index.php?id=numazu014&date=20090205

 

なぜここまで被害が拡大したのか。キャバレーの詳しい状況(閲覧注意)

 

なぜこんなに被害が増えたのか

まず1階に保安室があり警備員が待機していました。当然火事に気づき119番通報が入っています。

1階から6階までは警報装置が鳴り、防火扉が閉まるシステムでしたが7階のみ、電話で連絡を取るようになっていたそうです。

その為電話が鳴らなければ下の階で火災が発生しても、気づかぬようになっていました。

 

そして、唯一使えたはずの非常階段を、無銭飲食防止の為、鍵をかけ中から開かないようにしていました。

店内ステージ脇にある階段は屋上につながっていましたが、屋上には観覧車等の家族向け娯楽施設があり、間違って入ってこないようにシャッターが閉められていました。

 

火災が起きて10分後、私用でエレベーターホールにいたホステス2名と客1名が白い煙が出ていることに気づきエレベーターに向かいました。エレベーターの前にいたボーイが見えないほどに白い煙は充満、エレベーターの故障かと思ったボーイが同じ階の電気室に向かいましたが黒い煙が充満している事におののき「火事だ」と叫びながら普段ホステスが降りる裏の階段から逃げていきます。

 

5分後にはもう黒い煙は7階の店内に入ってしまいホステスや従業員、客も窓際に助けを求めます。

先程の通り脱出通路は無く、逃げ道のない状態

 

 

先程の画像の脱出用避難袋を外に投げますが、外のネオン看板に引っかかってしまい、煙で引っかかった事にも気付かず脱出しようとした人達が地面に叩きつけられ、死亡、室内では一酸化炭素中毒により人が倒れていく中、一部の望みをかけたのか、(アドレナリンが出すぎると地面が近く見える錯覚に陥るという説もある)

22名の方が飛び降り、無くなりました。

 

同様の飛び降りは9.11テロ等でも見られています。

 

一酸化炭素中毒死も93人にのぼり、辺り一面は血の海。まさに地獄絵図となった事件です。

 

 

ビル火災の場合どうすればいいのか。

 

助かった方の中では、人が折り重なるように倒れてる中、這うように7階から1階まで移動して助かった方がおられます。

それと、エレベーターホールにいたボーイの方。

 

この2人に防災の正しい行動が含まれています。

・事実を確認する。安全性バイアスの解除

 

ボーイさんは黒い煙をみておののき「火事だ!」と叫びながら逃げています。

事実を見て即行動する事。

 

人には事実をみるまで、安全性バイアスというのが脳にかかり、正常でいよう。落ち着こうとする効果があります。

 

現に100人以上いるパーティ会場にあなたがいて、出入り口の方で「火事だ!」と言われたらどうでしょう?

 

 

多くの方はこういう反応です。

 

「え?なに?火事?どこで?」

と席を動かない。

 

ただ、黒い煙が上がるまで5分しか無かったわけで、なので多くの人が逃げ遅れてしまいました。

 

 

火事だと聞いたらまず、その声のする方に急ぎ、事実を確認して、逃げる。

 

変な言い方ですが、慌ててください。慌てて逃げるが本当に正解です。

 

・体制を低くし這いつくばるように逃げる。

 

熱は上へ上へ向かう特性があります。なので出来るだけ下の空気を吸うようにしてください。

姿勢を低く。なんてものじゃなく、ハイハイのようにして逃げてください。

 

 

・補足、ドアを開けなければならない場合

 

 

脱出経路にドアがある場合、ドアノブは手の甲で熱くないか確認してください。

熱い場合は、ドアの向こうはもう火が出ています。扉は絶対に開けないでください。

 

熱くない場合もガスが充満している可能性がありますので、慎重に開けてください。

 

手の甲と書いたのは、手のひらを火傷した場合、避難行動に重要な支障をきたす可能性があるからです。、

 

 

かなり今回の事件は、怖い書き方をしてしまいましたが、緊急時にはこういうことが起こる。という例であげさせて頂きました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

皆さまのお力になれればと思います。