【南海トラフ巨大地震】なぜ政府は警戒すべきと警告をするのか。過去の南海トラフ地震を紐解いてみた。
地球防衛軍だいすけです
今日だけは揺れないで欲しいと思う令和元年初日です。
ただ、嫌な所が揺れました。
【2019年4月29日 14:24 遠州灘 M4.1 深さ320km 震度1】
https://earthquake.tenki.jp/lite/bousai/earthquake/detail/2019/04/29/2019-04-29-14-24-06.html
リンク見ていただければわかる通り
遠州灘とは静岡県と、愛知県の太平洋側の海で、震源は愛知県寄りの海です。
ここにあるのは南海トラフの東側【駿河トラフ】といって南海トラフの一部です。
政府発表やメディアなどで「南海トラフ地震への警戒。」というのは、なぜそんなにしつこく言われるのか。
過去にあった南海トラフ地震・周期の特徴
684年白鳳地震 (高知県足摺周辺から室戸周辺まで)
887年仁和地震 (高知県足摺周辺から遠州海域)
1096年永長地震 (和歌山県南部から遠州海域)
1361年正平(康安)地震 (高知県足摺周辺から遠州海域)
1498年明応地震 (和歌山県南部から遠州海域)
1707年宝永地震(高知県足摺から遠州海域)
1854年安政地震 (高知県足摺から駿河湾)
1944/1946年昭和地震(高知県足摺から遠州海域)
と、定期的に地震が起きています。ただ南海トラフと一口に言っても範囲が広く日向灘(宮崎県)から駿河湾(静岡県)まであり、どこが揺れてどこが揺れていない。というのもその地震の時により区々です。
しかし注目すべきは周期であり。先ほどの年数に周期を足すと、
684年白鳳地震
203年
887年仁和地震
209年
1096年永長地震
265年
1361年正平(康安)地震
137年
1498年明応地震
209年
1707年宝永地震
147年
1854年安政地震
90年
1944/1946年昭和地震
周期は90年〜265年の間に起こっており、政府地震本部では「100〜200年の周期で揺れてる」という言い方しています。
1946年から数えて2019年は73年目。
昨年、政府が、地球深部探査船「ちきゅう」に乗って調査し、出した結論が今後30年以内に南海トラフ地震が起こる可能性が70%〜80%と発表しました。73年+30年で103年。
過去の周期的にもおかしくないですし、相応のストレスはもうプレートにかかっているという判断かと思いますが、もう少し深掘りします。
連動性の強い南海トラフ、M8クラスが何度もくる。
- 連動
南海トラフでは
- 東海
- 東南海
- 南海
と、3箇所に場所に別れることが多く、安政地震(1854年)は東海地震と南海地震の2回に分かれて地震が起きています。
昭和の南海トラフ地震も1944年に東海地震(東南海含む) 1946年に南海地震。と、こちらは2年ズレています。
宝永地震だけは、3箇所がほぼ同時(と言っても32時間以内と推測)の中で起こっており、記録に残っているもので東日本大地震を超えて最大だった可能性もあります。(推定M8.4から9.3)
3エリアをまとめて南海トラフと言っているので非常に広い。そして前回の地震の時、駿河湾(静岡側)揺れていないんです。駿河湾だけで見ると以前の安政地震から165年の周期になっています。100〜200年の周期に当てはめると周期の後半に差し掛かってる。
その場所が今回深さ320km 、M4.1で揺れた。
これを要約して冒頭の「嫌なところが揺れました。」という表現になりました。
駿河湾で地震が起こったとして、その後2年間警戒しなければ、いけなくなります。
ここまでの検証考察の結果
南海トラフは、駿河湾(静岡県)側で起こる可能性が高く。その後、数年間までの間に連動する可能性も高いです。
僕が読んだ資料の、とある地質研究教授の言葉がすごく印象的だったのですが。
「人類の歴史最大だった地震があったとして、それが地球史上最大の地震だったとは考えない方がいい。」
M8、M9を想定して、と言っていますが、M10やもっと大きな地震がこない保障はどこにもない。ということです。
内閣府の南海トラフガイドラインでは、1番最悪の半割れ地震の場合被害のない地域でも1週間避難をするように呼びかけています。
「被害がないんだから仕事行く」という人が出てきそうなんですが、本当の意味で仕事といのちどっちが大事なのかを改めて考えて頂きたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てればと思います。