Blog地球防衛軍

地震や自然災害を中心に皆様の身を守る術や、地震に対する考察などを、、書いていたんですが、最近好き勝手書いてる。すいません

内閣府発表した【南海トラフ地震における災害ガイドライン】を読んで解説

地球防衛軍だいすけです。

先日、内閣府が発表した災害ガイドラインを読みました。27ページもあり、とりあえずプリントアウト。

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予備知識まとめ

  • 地震パターンは3つ 
  • 最悪の場合M8クラス
  • 地震発生後30分以内に30mの津波を予想
  • 約32万人に何らかの影響を与えると予想
  • ではその上で内閣はどう対応してくれるのか

 

 

地震パターンは3つ

 

ーーーまず、地震パターンを3つ提唱しています。

半割れ地震

半割れ地震南海トラフプレートと相模トラフプレートの境目で大陸側プレートが半分に割れM8クラスの地震が起こる。南海トラフ地震の中で一番強いケースです。

 

この場合震源地 近くになるのが、神奈川県南部から静岡県

ただ南海トラフプレートは広くて九州にまで伸びているプレートです。

神奈川県、静岡県側がM8クラスが出た場合、西側、紀伊水道や、九州日向灘方面で大きな地震が起きる確率、事例数で「7事例/103事例」です。低そうに見えますが通常の地震のない状態とくらべると100倍程度地震発生率が上がっています。

 

一部割れ地震

これは負荷がかかってプレートの一部の断層が割れる地震です。

ガイドライン予測ではM6.8クラスの地震がくる。と予想しています。

これも震源地によりますが、内陸部でも火災や2次被害。海側の震源だともちろん津波の注意が必要です。

 

ゆっくりすべり(被害なしケース)

みなさんご存知かと思いますがプレート運動は沈み込みが起こってるんですが、プレートとプレートの接地面で強くくっついているところがあり、陸側のプレートがゆっくりと下に引っ張られていく現象をゆっくりすべりと呼んでいます。

ゆっくりすべりは比較的最近分かった事で、この現象が観測されると大きな地震につながる可能性はもちろん高いので避難勧告になります。

 

政府の観測と気象庁の調査

南海トラフの想定震源域、またはその周辺でM6.8以上の地震が発生した場合。

例えば「○○県沿岸部でM6.8、○○県南部震度5」が起こる。

 

もしくは、通常とは異なるゆっくりすべりが起こった場合。

気象庁が「南海トラフ地震情報(調査中)」を発表します。

 

起こった地震やらゆっくりすべりの調査。第一報ではM6.8と書いたけどM7以上だった。プレート境界で起こってる。このゆっくりすべりはやはり異常だ。

と判断されたら、「南海トラフ地震臨時情報」となります。この間最短で2時間。

 

この間に個々の状況に応じて避難等の防災対策を準備、開始

安全な場所へ避難し、移動できると判断できたら、避難所へ移動してください。

 

政府が出す情報の流れとしては

 

この間政府発表や、国からの呼びかけ等いくつかあります。

 

なお、これはガイドラインには書いていませんが、交通機関

飛行機、船、鉄道すべて運休は確実にすると思います。

道路状況もアスファルト等亀裂が入ったり落橋などで陸路も危うい状況になると思われます。

 

 

津波、土砂崩れについて

ここから補足もしながら説明していきます。

このブログでもほぼ毎回言っていますが、ガイドラインでも、普段から被災に対する準備が重要だと何度も出てきます。

津波に対しても、まず避難し、安全が確認できたら避難所に移動するように。とかいてあります。

補足として目印となる看板があります。f:id:KD0618:20190403003510j:image

この「津波避難施設」と書いた看板がある建物の3階から4階以上の高さまで上がってください。

浸水想定区域でも、鉄筋の建物の3階から4階以上に上がってください。

10分以内です。

 

土砂崩れは場所が限定されるので看板というのはこのように

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地図になっています。土砂崩れで危ないエリアというのが赤線で囲われているので、このエリアの外、で高い建物等がない場所。駐車場や運動場のような場所がベストかもしれません。

土砂災害の災害情報を見ると

 

  • 動きやすい長袖の上下
  • ヘルメット
  • 底の厚い靴

を装備しよう。って、持ってる人はいいけど、

ヘルメットが無ければなにか柔らかいもので頭を抑えて移動しましょう。

季節にもよりますが、底が厚いといってもサンダルはよしたほうがいいかもしれません。

 

補足も含めお伝えしましたが、ガイドラインの前提として

地震予測は今現在では不可能である。

という前提があります。

 

色々な方法で予測しようとはしていますが、○月○日○時に起きます。

という予測は、今現在できません。

 

地震に対しては必ず後手に回るという事を前提に迅速に対応し無ければならない。

ということです。

 

今回参考にさせていただいた内閣府の災害ガイドラインはこちら

http://www.bousai.go.jp/

 

個人向けの部分のみを拡張してお話しさせていただいたんですが、企業はどうするべきか。というのも載っております。

ご一読頂いて損はないと思います。

 

 

どうか皆様のお役に立てればと思います。